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DEBUG - プログラムのデバッグ

《機能の説明》

　実行可能ファイルのテストとデバッグを行なうプログラムです。
　ソフトウェア開発者用に提供されているもので、一般ユーザーが使用する機会は通常はありません。

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《書式》

DEBUG [[ドライブ:][パス]ファイル名 [パラメータ]]

[ドライブ:][パス]ファイル名

テストしたい実行可能ファイルの場所とファイル名を指定します。

パラメータ

テストしたい実行可能ファイル自体が必要とするスイッチ／パラメータを指定します。

《解説》

• 　ＤＥＢＵＧコマンド動作中は、
  　-
  　というプロンプトに対して、以下のコマンドを指定・実行できます。
  

  ?		コマンド一覧が表示されます。
  A	Assemble	A [開始アドレス] 8086/8087/8088のニーモニックを直接入力・アセンブルして、実行可能な機械語コードに変換します。
  C	Compare	C 比較元アドレス範囲 比較先アドレス メモリーの２つの領域を比較して、相違点を報告します。
  D	Dump	D [アドレス範囲] メモリー領域の内容を、16進形式とASCII形式で表示します。
  E	Enter	E アドレス [リスト] 指定されたアドレスから始まるメモリーに、データを直接書き込みます。 [リスト]には、書きこみたいデータを16進形式のバイト値、または文字列（'か"で囲む）で指定します。
  F	Fill	F 範囲 リスト メモリー内のある範囲に、指定された値を書き込みます。 [リスト]には、書きこみたいデータを16進形式のバイト値、または文字列（'か"で囲む）で指定します。
  G	Go	G [=開始アドレス][ブレークポイント] 現在メモリー上にある実行可能ファイルを実行します。 [=開始アドレス]を省略した場合、CS:IPレジスターの現在のアドレスから実行を開始します。 [ブレークポイント]には最大10個までのアドレスを指定できます。
  H	Hex	H 値1 値2 ２つの16進数の算術演算を実行します。値1と値2の和、差が表示されます。
  I	Input	I ポート 指定されたポートから１バイトの値を読みとって表示します。 ポートには、0からFFFFHの範囲のI/Oポートアドレスを指定します。結果は16進数で表示されます。
  L	Load	L [アドレス] ファイルまたはディスクの指定したセクターの内容を、メモリー内に読み込みます。 [アドレス]には、ロード先の先頭アドレスを指定します。 この書式による場合、DEBUGコマンド自体の起動パラメータとしてファイル名が指定されているか、またはN コマンドでロードすべきファイル名が指定されていなければなりません。 直接、ディスク上の論理セクタをロードするには、次の書式でL コマンドを実行します。 L アドレス ドライブ(0..) 開始セクタ セクタ数
  M	Move	M 複写元アドレス範囲 複写先の先頭アドレス 指定したメモリー領域にある内容を、別のメモリー領域に複写します。
  N	Name	N [ドライブ:][パス]ファイル名 N パラメーター LまたはWで使用するファイル名を指定します。またはテストしているファイル自体が必要とするパラメーターを指定します。 何も指定せずに実行すると、現在の設定が解除されます。
  O	Output	O ポート バイト値 出力ポートに１バイトの値を書き込みます。
  P	Proceed	P [=アドレス][命令数] ループ、繰り返し文字列命令、ソフトウェア割り込み、またはサブ・ルーチン・コールを最後まで実行して、次の命令の直前で停止します。 ※ROM内のルーチンのトレースには使用できません。
  Q	Quit	DEBUGを終了します。
  R	Register	R [レジスター名] １つ、または複数のレジスタの内容を表示／変更します。 有効なレジスター名は次の通りです。 AX BX CX DX SP BP SI DI DS ES SS CS IP F レジスター名を省略すると、すべてのレジスターとフラグの内容を表示します。
  S	Search	S 探索範囲 リスト メモリー内の指定した領域から、１バイトまたは複数バイトからなるデータを検索します。
  T	Trace	T [=アドレス][実行する命令の数] 全レジスター／フラグの内容／状態を表示しながらメモリー内にある命令を実行します。 [実行する命令の数]の省略値は１です。
  U	Unassemble	U [範囲] マシン命令を逆アセンブルし、対応するアセンブリ言語のニーモニックを表示します。
  W	Write	W [アドレス] テスト中のファイルをディスクに書き込みます。 直接ディスク上の論理セクターに書き込む場合は次の書式を用います。 W アドレス ドライブ 開始セクター セクター数
  XA	Allocate eXpanded memory	XA [割り当てるEMSメモリーのページ数] 指定された数のEMSメモリページをハンドルに割り振ります。
  XD	Deallocate eXpanded memory	XD [ハンドル] EMSのハンドルを開放します。
  XM	Map eXpanded memory page	XM [論理ページ][物理ページ][ハンドル] EMSの物理ページにEMS論理ページをマップします。
  XS	display eXpanded memory Status	EMSの状況を表示します。

• アドレスの指定法
  　各コマンドのパラメータとしてアドレスを指定する際には、
  
  　　英字を使ったセグメント・レジスターの指定
  　　４桁のセグメント・アドレスにオフセット値を加える形式の絶対アドレス
  
  　のいずれかで指定します。数値はすべて16進数で指定します。
  　セグメント・レジスターもしくはセグメント・アドレスは省略可能で、省略されると省略時のセグメントが使われます。
  　省略時のセグメント・レジスターは、A、G、L、T、U、WコマンドではCSレジスター、それ以外のすべてのコマンドではDSレジスターです。
  
  • 例
    CS:0100
    04BA:0100
  　レジスター指定、アドレス指定のどちらでも、セグメント指定とオフセット値の間にはコロン(:)が必要です。
• 範囲の指定方法
  　範囲パラメータの書式には、開始アドレスと終了アドレスで指定する方法と、開始アドレスと範囲の長さを指定する方法があります。後者の指定は、"L 長さ"という書式になります。
  
  • 例
    CS:100 10F
    CS:100 L 10

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