FASTOPEN - ファイル・オープンの高速化

《機能の説明》

　ハード・ディスクにあるファイルの位置を調べてその情報をメモリーに保存し、次回、そのファイルのアクセスが生じたとき、DOSがファイルのオープンを迅速に行なえるようにします。これにより、頻繁に使用するファイルのオープンに必要な時間が短縮されますので、多くのファイルのオープンとクローズを繰り返すようなアプリケーション（データベースなど）の動作を高速化できます。
　しかし、ファイルの実際のデータも含めてキャッシュを行なうSmartDriveのようなディスクキャッシュ・プログラムの方が、通常は効果的といえます。

《書式》

FASTOPEN ドライブ:[[=]n] [ドライブ:[[=]n][ ...]] [/X]

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《スイッチ／パラメーター》

ドライブ:

　FASTOPEN を稼働させたいドライブを指定します。最低１つは指定する必要があります。

[=]n

　ファイル名キャッシュ中に保持するファイル数の最大値を指定します（省略値＝48、最小10、最大999）。nの値１つにつき48バイトのメモリを消費します。

/X

　ファイル名キャッシュを ＥＭＳメモリー中に展開します。（省略値＝基本メモリーに展開）

《解説》

• FASTOPENは、一度オープンされたファイルの情報を保存し、２度めにオープンするときのアクセス時間を短縮します。
  
• ハードディスクでの使用が前提になっており、ネットワークでは動作しません。
  
• 一度に24のハードディスク区画でFASTOPENコマンドを使用することができ、個々の区画について、パラメータnで指定された数のファイルを記録しておくことができます。
  
• DosShellからFASTOPENを使用してはいけません。
  
• 市販のディスク高速化ユーティリティ（ファイル再配置プログラム）等との併用はディスクのデータ破壊を招くおそれがあります。少なくとも、再配置終了後にはシステムをリセットする必要があります。

《参照コマンド》

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DOSVCMD! FASTOPEN!