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HARDBOOT - システムのリブート

《機能の説明》

　また、いくつかのCONFIG.SYS、AUTOEXEC.BATを別の拡張子をつけて用意しておき、それらを適宜切り替えて使い分けることもできますが、このような使い方ではDOSの動作のしくみやバッチファイルについての充分な知識と注意が必要です。動作モードを安全確実に切り替えるためにはSWITCHコマンドの利用をおすすめします。

《書式》

HARDBOOT [拡張子1n 拡張子2n]

なし

システムがリセットされ、DOSが再始動されます。

拡張子1n 拡張子2n

拡張子1には、現在のCONFIG.SYSとAUTOEXEC.BATに新たに与える拡張子を半角3文字で指定します。リブート後には、これらのファイルは、指定した拡張子に名前を変更された状態になります。
すでにその名前のファイルがディスクに存在していてはなりません。

拡張子2には、リブート後のCONFIG.SYS、AUTOEXEC.BATとなるべきファイルに現在つけられている拡張子を半角3文字で指定します。
たとえばCONFIG.DOS、AUTOEXEC.DOSという名前のファイルを作成してあれば、拡張子2にDOSと指定すれば、リブート後にはこれらのファイルがCONFIG.SYS、AUTOEXEC.BATとなります。

拡張子1と拡張子2は同一であってはなりません。

nには、JDOS 日本語モード用のCONFIG.SYS／AUTOEXEC.BATの場合は5、英語モード用またはDOS/V日本語モード用のCONFIG.SYS／AUTOEXEC.BATであれば2を指定します。

• （例）
  HARDBOOT AAA5 BBB2
  この例では、リブート後の結果は右のようになります。
  

  CONFIG.SYS	-->	CONFIG.AAA
  AUTOEXEC.BAT	-->	AUTOEXEC.AAA
  CONFIG.BBB	-->	CONFIG.SYS
  AUTOEXEC.BBB	-->	AUTOEXEC.BAT

《解説》

• ディスクへの書き込み遅延機能を持ったディスクキャッシュプログラム（市販の製品に数多くあるほか、MS-Windows3.1付属のSMARTDRV.EXE 4.0もこれに該当します）を使用している場合、書き込みが未完了の状態でHARDBOOTを起動すると、保存すべきデータがディスクに保存されないなどのトラブル発生のもとになりますので、HARDBOOT始動前に、ディスクキャッシュプログラムの書き込み遅延機能を停止させるようにしてください。
  　なお、DOS 5.0/V、日本語MS-Windows3.0付属のSMARTDRV.SYS 3.0は書き込み遅延機能を持っていませんので、この点についての注意は特に必要ありません。
  　また、1992年10月1日付けバージョン以降のHARDBOOTでは上記のSMARTDRV.EXE 4.0に対する対策がほどこされていますが、他の市販ディスクキャッシュプログラムの使用時にも安全かどうかは特定できません。

《関連コマンド》