PRINT - データのバックグラウンドでの印刷

PC Users' Guide Forum(FPCU)>DOS/V&Windowsコマンド･プロンプト・リファレンス

※このコマンドは、歴代のDOS/Windows(95系/NT系)全般で利用できます。ただしWindows95/98/MeとWindowsNT/2000/XP/Vista系とではサポートされている機能に差がある場合もありますのでご留意ください。

PRINT - データのバックグラウンドでの印刷

重要度	所在	ネットワーク	オンラインヘルプ	モード
△	外部	○	○	日英

《機能の説明》

　DOSが他のコマンドを実行しているあいだに、システムのシリアル・ポートまたはパラレル・ポートからデータ・ファイルの印刷を行ないます。
　このコマンドを利用すれば、ファイルの印刷を実行中にも、他のアプリケーションを実行することができるようになります。

関連するBBS過去ログ……PRINT…ファイルの印刷

《書式》

PRINT [/D:デバイス] [/B:サイズ] [/U:数値1] [/M:数値2] [/S:数値3] [/Q:qサイズ][/T] [[ドライブ:][パス]ファイル名 [...]] [/C] [/P]

<トップ> <ジャンル別INDEX> <50音順INDEX> <凡例> <FPCU TOP>

在来FPCU本館＠nifty TOP 掲示板[DOSプロンプト活用相談]

<PR>
≪DOSプロンプト参考書リスト≫
PC Users' Yellow Page by FPCU
オンラインソフトの宝庫「Vector Softライブラリ」
amazon.co.jp＞コンピュータ・インターネット(1500円以上送料無料)

《スイッチ／パラメーター》

無指定: 　DOSを始動後、最初にPRINTコマンドを実行する場合にこの書式を使用した場合、省略時の設定でPRINTコマンドが常駐します。
　常駐ずみの場合、現在のプリント待ち行列の内容を画面に表示します。

始動時専用
※以下は、最初にPRINTコマンドを始動し、メモリーに常駐させる時点でだけ有効です。

/D:デバイス:
　印刷デバイス名を指定します。有効な値は、PRN、LPT1、LPT2、LPT3、COM1、COM2、COM3、COM4で、省略値はPRNです。また、PRNとLPT1は同じです。
　このスイッチは、印刷するファイル名の指定よりも前におかねばなりません。

/B:サイズ
　プリンタに送るまでデータを保存しておくのに使う内部バッファのサイズを、512～16384まで(バイト単位)の値で設定します。省略値は512です。

/U:数値1
　プリンタが利用可能になるまでPRINTコマンドが待機できる最長の時間を、「クロック」(約18分の1秒)の単位で指定します。指定できる値の範囲は1～255で、省略値は1です。

/M:数値2
　1文字を印刷するのにかかる最長の時間を、クロック(約18分の1秒)単位で指定します。指定できる値の範囲は1～255で省略値は2です。この設定値よりプリンタの印刷速度が遅すぎると、メラー・メッセージが表示されます。

/S:数値3
　タイム・スライス値を1～255の範囲で指定します。省略値は8です。この値を増やすと印刷速度は向上しますが、並行して動作中の他のプログラムの速度は落ちます。

/Q:qサイズ
　印刷待ち行列(QUE)に入れることのできるファイルの最大数を4～32までの範囲で指定します。省略値は10です。
常駐中も有効
※以下は、すでに常駐ずみのPRINTコマンドに対しても有効です。

/T
印刷を終了させ、印刷待ち行列を空にします。

[ドライブ:][パス]ファイル名 [...]
　印刷したい1つまたは一連のファイルの名前を指定します。ワイルドカードによる一括指定も可能です。

/C
　印刷待ち行列から、このスイッチの直前に指定されたファイル、およびこのスイッチ以降に指定されたファイルの登録を削除します。
　ただし、/Pスイッチが/Cよりあとに指定されている場合、その/Pスイッチの直前に指定されたファイルは登録が削除されません。
/P
　印刷待ち行列に、印刷したいファイルを追加します。
　/Cスイッチとの併用については/Cスイッチの説明を参照してください。

《解説》

印刷待ち行列に登録できるファイル名は、それぞれドライブ名、ディレクトリ名も含めて最高64文字までです。
他のアプリケーションを実行中のバックグラウンドでの印刷が必要でない場合、ファイルの印刷にPRINTコマンドを使用する必要はありません。たとえば次のようなコマンドによっても、ファイルの印刷は可能です。ただしこの場合、印刷が終了するまで、コンピュータを他の用途には使用できません。
- 例
  COPY ファイル名 PRN
  TYPE ファイル名 >PRN
PRINTコマンドの常駐は解除できませんので、/D、/B、/U、/M、/S、/Qスイッチの設定を変更したい場合には、DOSを再始動した上でPRINTコマンドを実行し直す必要があります。

《関連コマンド》

MODE	プリンターの設定、状態表示、リダイレクト印刷、デバイス・コード・ページの設定

DOSVCMD! PRINT!