SONY BMCのトロイの木馬？ (PC-DIYフリートーク)

2013.

SONY BMCのトロイの木馬？

2005年11月24日(木) 09時52分

史嶋　桂

書こうかどうしようか迷ったのですが、もしかしたら他の方も引っかかってるかも知れないので、ポストします。

実は家内のパソコンがグアムで買ってきたSONY製CDに入っていたXCPをインストールしたため、アンチウイルスソフトを組み込んでいたにも関わらず、それを無効化され、ウイルスの侵入を許してしまいました。僕の家は簡単なクライアントサーバシステムで家庭内LANを組んでますが、ここ1週間ほど、僕の T41のノートンインターネットセキュリティが、頻繁に家内のパソコンからのアクセスを報告してました。なんで僕のPCに家内がアクセスしようとするんだろう？と危ない画像とかをパソコンの中に持っている僕は、内心びびってましたが、まさか家内のパソコンに侵入したウイルスの仕業だとは考えても見ませんでした。

一昨日の夜、家内からパソコンがおかしくなったので見てほしいと会社に連絡が入り、帰宅後予備のパソコンからリモートで家内のパソコンのハードディスクにウイルススキャンをかけました。でるはでるは、数十件のウイルスが進入していて、その中にスパイウエアとしてXCPというソフトが報告されました。これが SONY製のソフトウエアでした。

結局パソコンのブートドライブにあったデータからXCPとウイルスと感染したソフトを全部除去すると、家内のパソコンは起動ができなくなり、他のPCにハードディスクを接続しても内部が読めなくなってしまいました。ウイルス対策でこんな目にあったことは今まで一度も無かったのでびっくりしましたが、あきらめてブートHDDをフォーマットしてゼロからインストールをやり直しました。助かったのは増設したほかのHDDに保存したデータだけでした。

結局この対策で23日の休日は丸つぶれで、家内が自分で作ったデータファイルやメールデータはすべて消えてしまいました。家では家族全員がパソコンを使っており、以前一種類のアンチウイルスソフトでトラブルを起こした経験から、複数のブランドのアンチウイルスソフトを入れ、毎起動時に定義ファイルを更新する仕組みになっています。それすらSONYのXCPは無効化してしまった様です。最初は家内が自分で入れたアンチウイルスの更新期限が切れていたため起こったことだと思ったのですが、領収証を確認したら、まだ半年以上有効期限が残っていました。

僕は過去の苦い経験から「ただで手に入るソフトと怪しいソフトはパソコンに入れない」と言う考えですが、まさか音楽CDに入っているソフトがこんな悪さをするとは思いませんでした。海外でSONY製の音楽CDを買ったことのある方は十分ご注意くださいませ。詳しい情報がおととい付けの日経BPに載ってました。これ読んでいなかったら「何でひとのパソコンに何度もアクセスするんだよ」と夫婦喧嘩に発展するところだったかも・・・

http://nikkeibp.jp/style/biz/topic/news_commentary/051122_sonybmg/

2014.

Re:SONY BMCのトロイの木馬？

2005年11月24日(木) 20時56分

-ED-

史嶋　桂　さん、こんにちは。

XCPのrootkitの脆弱性による被害に遭われたのですね。ご愁傷さまです。
米国では、除去ソフトが公開されているようですが、
http://cp.sonybmg.com/xcp/english/updates.html
これは試されませんでしたか。

　しかし、SONYも弱り目に祟り目状態ですが、過剰な著作権保護対策で
墓穴を掘ってしまった、ってことになるのでしょうか。
　メモリオーディオでも日本メーカは、ユーザ無視の著作権保護で最初
はアジアのメーカに、最近はアップルに完全に客を取られているし。
　デジタル放送のコピーワンスも、数年後には海外メーカから非関税障
壁の烙印を押されて、撤廃せざるを得なくなり、日本メーカは枕を並べ
て討ち死に、かも。米国の映画資本の言うことを聞いたはよいが、結局
米国ではほとんどコピーガード無しの放送となって、お先棒担ぎした日
本メーカ（と行政）は見捨てられたように見えますね。

脱線、ごめんなさい。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-ED-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

2015.

Re:SONY BMCのトロイの木馬？

2005年11月24日(木) 22時30分

ウォルフ

XCPがやったのではなく、XCPに含まれるrootkitを利用した物に
やられたのですよ。

既に米国では複数の訴訟が起こされております。
噂レベルでは原告側が完全勝訴すると最低でも35兆円の罰金が科
されるとか。

2016.

Re:SONY BMCのトロイの木馬？

2005年11月24日(木) 22時54分

Merkur

史嶋　桂さんこんばんは

大変な目に遭いましたね。
もう XCP に便乗したウィルスが流行っているのでしょうか。

XCP のスパイ行為、システム改竄の問題は海外ニュースに強いサイトで連日が掲載されていて気になっています。訴訟、SONYの対応の遅れ＆不手際、コードの盗用、セキュリティー業界の馴れ合い疑惑・・・なかなか収束しないみたいです。
それに、ウィルススキャンソフトがこの件と、これから発生するであろう同種の悪意あるソフトに対応していくかどうか、まだ不透明です。

XCP がシステムを改ざんしていることを突き止めたマーク・ルシノウィッチ氏の
記事の和訳が @IT にあります。
　http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/insiderseye/20051109rootkit/rootkit_01.html

XCPがセキュリティホールを造る部分は first4internet が開発したらしいので全部 SONY BMG の責任というわけでもないのでしょうが、スパイウェアとして作り上げて情報収集していた点で SONY BMG は満足な言い訳はできないと思います。XCP 特有のネット動作を使って感染範囲を推定する記事まで出てます。
　http://hotwired.goo.ne.jp/news/technology/story/20051116302.html
　http://hotwired.goo.ne.jp/news/technology/story/20051117304.html

2017.

Re:SONY BMCのトロイの木馬？

2005年11月25日(金) 09時53分

史嶋　桂

-ED-さん、こんにちは、

>XCPのrootkitの脆弱性による被害に遭われたのですね。ご愁傷さまです。

まさか、こんなもので、パソコンの環境丸々逝っちゃうとは思いませんでした（汗）

>米国では、除去ソフトが公開されているようですが、
>http://cp.sonybmg.com/xcp/english/updates.html
>これは試されませんでしたか。

わざわざありがとうございます。
このアンインストールソフト？は、PCが正常起動できる状態でないと使えないようです。そもそも家内のPCは、私が見た段階でもうウイルスの巣状態で、新しいソフトを導入できるような状態ではありませんでした・・・

2018.

Re:SONY BMCのトロイの木馬？

2005年11月25日(金) 09時56分

史嶋　桂

うォルフさん、こんにちは、

>XCPがやったのではなく、XCPに含まれるrootkitを利用した物に
>やられたのですよ。

はい、それは承知してますです（汗）
しかし、ただでさえセキュリティホールの多いWindowsにわざわざバックドア開けるようなソフトをSONYが作るとは・・・

>噂レベルでは原告側が完全勝訴すると最低でも35兆円の罰金が科
>されるとか。

う～ん、日本国内では同様の音楽CD売ってないみたいですね。海外でCDを買って帰ったユーザには救済措置はないのかかな？

2019.

Re:SONY BMCのトロイの木馬？

2005年11月25日(金) 10時17分

史嶋　桂

Merkurさん、こんにちは、

>大変な目に遭いましたね。

コメントありがとうございます。
結局22日は夜2時まで、23日はフルワンディつぶれました。対策というより、なんとかデータを救おうとするのにすごく時間を取られました。

幸い、自宅のパソコンは複数のメーカのインターネットセキュリティやウイルスソフトが入っていて、XCPがバックドアを開けた家内のPC以外は、頻繁にアクセスされることでフロントエンドが重くなり、息子たちのネットワークゲームが重くなったくらいしか害が無かったようです。

でも、私のDTVパソコンみたいにテラバイト超のHDDを積んでるマシンのウイルスチェックは、ほとんど1日仕事でした。

>もう XCP に便乗したウィルスが流行っているのでしょうか。

便乗とかそういうことはわかりませんでしたが、複数のウイルス感染と、他のトロイの木馬ウイルスが目立ちました。ともかく、アンチウイルスソフトが機能しているPCのOSにもバックドアを開けてしまう、というXCPの機能が諸悪の根源だったと思います。

>XCP のスパイ行為、システム改竄の問題は海外ニュースに強いサイトで連日が掲載されていて気になっています。訴訟、SONYの対応の遅れ＆不手際、コードの盗用、セキュリティー業界の馴れ合い疑惑・・・なかなか収束しないみたいです。

そうですね。XCPをかってにユーザのPCに導入するメーカの企業倫理も大問題ですが、知的財産権の侵害も大きな問題に発展しそうですね。

>それに、ウィルススキャンソフトがこの件と、これから発生するであろう同種の悪意あるソフトに対応していくかどうか、まだ不透明です。

これは今回もウイルスソフトのメーカによって対応がまちまちなので、一番気になりました。家はパソコンごとに入ってるアンチウイルスソフトが違っていて、私のノートPCがノートン、家内のPCがNAY、息子たちのPCと予備PCがライセンスが安いアソシの英語版でした。これは彼らのPCのOSが英語版を日本語表記にしたWindowsXPを使っているからです。

結局、23日の時点で明確にXCPをスパイウエアであると警告したのは、アソシだけでした。他のメーカのPCは、それ以外のウイルスは確認できましたが、対象PCからの繰り返しアクセスしか警告してくれませんでした。

>XCP がシステムを改ざんしていることを突き止めたマーク・ルシノウィッチ氏の
>記事の和訳が @IT にあります。
　http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/insiderseye/20051109rootkit/rootkit_01.html

読んできました。正直いって、専用のアンインストールキットがないと僕には手が出せないと思いました。しかしこういう情報がすぐに読めるのもインターネットのおかげと言えばおかげですよね。今回の件で、ネットへの常時接続が諸刃の剣である、というイメージをより強く感じるようになりました（汗）

>XCPがセキュリティホールを造る部分は first4internet が開発したらしいので全部 SONY BMG の責任というわけでもないのでしょうが、スパイウェアとして作り上げて情報収集していた点で SONY BMG は満足な言い訳はできないと思います。

この辺は、近年問題視される企業統治能力がSONYは落ちてきているのかな、とも感じました。かつてウォークマンやベータマックスで僕らをわくわくさせたソニーはどこに行ってしまったのか？という感じです。

しかし、会社のPCに続き自宅のPCまでこんな目にあうとは、今年は厄年じゃないはずなんですが・・・

2020.

Re:SONY BMCのトロイの木馬？

2005年11月25日(金) 22時17分

ウォルフ

>Windowsにわざわざバックドア開けるようなソフトをSONYが作るとは・・・
作ったのはF4I、採用したのがsonyです。

>う～ん、日本国内では同様の音楽CD売ってないみたいですね。
SMEが輸入販売していますが・・・・・
平行輸入盤も存在していますが・・・・・
ちなみにSMEは前者のみを交換の対象としています。

さらに新ウォークマンで潰れなくて幸いでしたね。ヾ(^^;

2021.

Re:SONY BMCのトロイの木馬？

2005年11月26日(土) 16時18分

史嶋　桂

ウォルフさん、

>作ったのはF4I、採用したのがsonyです。

なるほど、そうでしたね。

>SMEが輸入販売していますが・・・・・
>平行輸入盤も存在していますが・・・・・
>ちなみにSMEは前者のみを交換の対象としています。

個人で海外で購入して持ち帰ったものは平行輸入扱いでしょうねえ、一応金曜日時点のウイルス定義だと、手持ちのアンチウイルスソフトは全部XCPのインストールを遮断してくれましたが、パソコンで聞こうとするたびに、警告が出るのは鬱陶しいので、今後は普通のCDプレイヤーで聞く事にします。

2022.

Re:SONY BMCのトロイの木馬？

2005年11月27日(日) 00時21分

宮川　昌也

　皆さん、こん＠＠は。

　その旨ですが、25日金曜日の夕方のフジテレビ系のニュースでも報じられていました。

　Nov.26.2005　DZA04764

2023.

Re:SONY BMCのトロイの木馬？

2005年11月27日(日) 16時48分

史嶋　桂

おお、とうとうニュース種ですか！
で、どんな扱いでしたか？

2024.

Re:SONY BMCのトロイの木馬？

2005年11月27日(日) 17時29分

宮川　昌也

　皆さん、こん＠＠は。

　肝心の内容ですが、丁度仕事中だったのではっきり覚えていません。職場の近くにテレビが設置されていてそれを見ていましたが、夢中になっていたら上司に怒られました。
　尚、フジテレビのホームページで見ることもできます。ホームページから、報道・情報の項目に進むと、ＦＮＮに辿り着ける項がありますので、そこを進むと見られます。現時点では、アクセスランキングの項目に掲載されています。２位に位置付けされています（因みに１位は一連の耐震強度偽装問題）。
　この他、日本経済新聞（のホームページ）にも掲載されています。
　分かっている限りでは、今回のコピーガードの問題点は取り上げていましたが、コピーガードそのものの論評は大きく取り上げていないように思えました。

　もし、これが日本で起こったら一体どうなっていたことでしょうか。
　企業と消費者の力関係は、欧米では企業＜消費者なのに対し、日本では企業＞消費者と言っても過言ではありません。
　法の未整備もあるかもしれませんし、大抵は経営陣も責任逃れしようとします。今問題の一連の耐震強度偽装問題もそうですし、食品の産地偽装や自動車のリコール隠しもありました。欧米ほど訴訟も頻繁に起こりませんし、徹底追求されないまま曖昧に終わることもあります。

　Nov.27.2005　DZA04764

2025.

Re:SONY BMCのトロイの木馬？

2005年11月28日(月) 10時40分

史嶋　桂