PC Users' Guide Forums > DOS/V&Windowsコマンド・プロンプト・リファレンス >$FONT.SYS - DBCS(2バイト・コード)フォントの使用
TOP | ジャンル別一覧 | アルファベット順索引	掲示板[コマンド･プロンプト活用相談] | 参考書

http://fpcu.on.coocan.jp : PC Users' Guide Forums (FPCU) サイト内/WEBを検索: Web fpcu.on.coocan.jp ・【連携サイト】東京エキストラNOTES:全国エキストラ募集情報が集結。 DOS/Windowsコマンド･リファレンス | Q&A PC用語 PC史 書籍情報 SONY VAIO ブラウザ(Firefox,Opera.). イエローページ 製品情報-2005 |-2003 PC-DIY Forum ＞PC自作なんでも相談室 ＞フリートーク ＞PCパーツ里親募集 FPCUのPCユーザー交流スペースは新コミュニティ「folomy」内にあります。 質問、交流などお気軽にどうぞ(参加無料)…FPCU会議室TOP | VAIO | FPCDIY

$FONT.SYS - DBCS(2バイト・コード)フォントの使用

※MS-DOS/V、Windows95/98/Meでは、同等目的のデバイスドライバは"JFONT.SYS"という名称です。

《機能の説明》

　　漢字、ひらがななどのDBCS文字(1文字あたり2バイトのデータを必要とする文字)のフォント・イメージをビデオディスプレイ、プリンター、および個々のアプリケーションプログラムに提供するDBCSフォント・サブシステムです。

《書式》

DEVICE[HIGH]=[ドライブ:][パス]$FONT.SYS [/U=nn] [/24=ON|OFF] [/F=HN][/F=ZN][/MSG=ON|OFF] [/P=パス]

/U=nn

　使用したいユーザー・フォントの文字数を0～1880の間の94の倍数で指定します。省略値は658です。1字あたり約100バイトの拡張メモリ領域を必要とします。

/24=ON|OFF

　全角24×24ドット・フォントを使用するかどうかを選択します。
　次の場合には、ONに指定する必要があります。省略時にはOFFに設定されます。

• ESC/P対応プリンタで、ROMに搭載されていない一部の日本語フォント(日本IBM独自拡張部分)を印字する。
• 日本語フォントROMが搭載されていないIBMプリンターで日本語フォントを印字する。
• 別売りの「IBM DOS/V Extension V1」と併用することにより、一部のハードウェアで、テキスト画面の表示を24ドット・フォントで行なえるようになる。

/F=HN

　日本語モード用の8×16ドット、8×19ドットSBCSフォントをROMで搭載している機種で、フォントをファイルから読み込みたい場合に指定します。
　省略時には、ROMが搭載されている機種ではそのROMからフォントイメージを呼び出して表示に使用します。
　ROMを搭載していない機種では、指定の有無にかかわらずファイルから読み取ります。

/F=HN

　日本語モード用の16×16ドットDBCSフォントをROMで搭載している機種で、フォントをファイルから読み込みたい場合に指定します。

/MSG=ON|OFF

導入時に画面に表示されるメッセージを省略します。

/P=パス

フォントファイルが格納されているドライブ、ディレクトリを指示します。省略時は、DOS起動ドライブのルートディレクトリからフォントファイルを読み込みます。
なお、パス指定の最後はディレクトリ区切り文字 \でなければなりません。

《解説》

• IBM DOS J5.0/Vでは、DBCS(2バイト文字)、SBCS(1バイト文字)のフォントファイルが提供されています。
  　通常、$FONT.SYS導入時にこれらのフォントファイルに格納されたフォント・イメージを拡張メモリに読み込みます。
• $FONT.SYSは、フォントのイメージの格納のために、IBM PC/AT以降のBIOSのINT 15Hインターフェースを用いて、拡張メモリを使用します。このため、他の手法(XMSなど)でメモリを管理するプログラムよりも前に導入しておく必要があります。
  　すなわち、CONFIG.SYS中では通常、HIMEM.SYSよりも前の行で導入する必要があります。
  
  • 例
    DEVICE=C:\DOS\$FONT.SYS /24=ON /U=188
  　何らかの理由でHIMEM.SYSを先に導入したい場合、$FONT.SYSがフォントの格納のために使用するメモリ容量を、INT 15Hインターフェースで確保できるように設定しておく必要があります。HIMEM.SYSには、このような用途に使えるスイッチ"/INT15"が用意されています。
  
  • 例
    DEVICE=C:\DOS\HIMEM.SYS /INT15=384
    DEVICE=C:\DOS\EMM386.EXE RAM
    DEVICEHIGH=C:\DOS\$FONT.SYS /U=188
    
  　ただし、どれだけの容量を/INT15=で指定すべきかは、$FONT.SYSに指定するスイッチやパラメータによって変化します。万一このメモリ容量が不足した場合、画面表示等の動作に支障が生じることになりますのでご注意ください。

《関連コマンド》