※このページでは、COMMAND.COMベースの環境(=主にDOS,Windows95/98/Me)でだけ使用可能な(あるいは、そうした環境でしか意味を持たない)コマンドについて記述していますのでご注意ください。
LOADHIGH(LH) - UMBメモリーへのプログラムのロード
《機能の説明》
プログラムをUMBメモリーにロードします。
特に常駐終了型のプログラム(TSR)を使用したい場合、そのプログラムの常駐のため基本メモリーが消費され、他のプログラムが使えるメモリー容量が不足することがあります。LOADHIGH
コマンドを使えば、そのような常駐型プログラムを基本メモリーではなくUMB(Upper
Memory Block)に読み込むことによって、基本メモリーの空き容量を充分に確保しておくことができるようになります。
なお、LOADHIGH は省略形 LH でも同じように動作します。
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《スイッチ／パラメーター》
- [ドライブ:][パス]ファイル名
- UMBにロードしたいプログラムの場所とファイル名を指定します。
(常駐終了型のプログラムであってもなくても構いません)。
- プログラム・パラメーター
- ロードするプログラムが必要とするパラメーターがあればそれを指定します。
《解説》
- i80386およびそれと上位互換のCPUを搭載したコンピュータだけで使用できます。
- LOADHIGH (LH)を使用するには、CONFIG.SYSにあらかじめ DOS=UMB コマンドを記述しておかなければなりません。
また、実際にUMBへの拡張メモリ割り当て機能を持つメモリー管理プログラムを、CONFIG.SYSに記述しておく必要があります。IBM
DOS J5.0/Vの標準添付のファイル中では、EMM386.EXEがこれに該当します。
またEMM386.EXE自身は、事前にHIMEM.SYSがロードされ、XMSメモリが利用可能な状態でなければ機能しません。すなわちLOADHIGH
(LH)コマンドを使用可能にするには、CONFIG.SYSにたとえば次の例のような記述が必要となります。
- 例
DOS=[HIGH,]UMB
DEVICE=C:\DOS\HIMEM.SYS
DEVICE=C:\DOS\EMM386.EXE [1024] RAM
※注 [ ]内の記述は、LOADHIGH (LH)の使用の可否と無関係の部分です。詳細はCONFIG.SYSのDOSコマンド、デバイスドライバEMM386.EXEの解説を参照してください。
- LOADHIGH(LH)コマンドは、常駐終了型のプログラムの導入時だけでなく、たとえば子プロセスからさまざまなアプリケーションを実行するメニュープログラムなどを実行する際にも、基本メモリ節約の手段として有効です。
- 起動しようとしたプログラムが、現在使用可能なUMBの容量におさまりきれないサイズだった場合、もしくはUMBが使用できない場合、プログラムは自動的に基本メモリにロードされて実行されます。
このとき、この結果についての状況報告は行なわれません。実際にどちらのメモリーにロードされたかを知る手段としては、MEMコマンドが利用できます。
《関連コマンド》
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