- Windowsで、どこかのフォルダーに入っている文書やプログラムを別のフォルダーにもアイコンで表示し、参照、利用できるようにするしくみ。
マッキントッシュには「エイリアス」、IBMの「OS/2 Warp」では「シャドウ(shadow＝影)」、ＵＮＩＸ系では「リンク」と呼ばれる同様の(というか、もうちょっとスマートな)しくみがあり、それぞれ細かい仕様は異なるが、たとえば本体のファイル名変更や移動、削除がきちんと追跡されるなど、かなりキメ細かい機能を持った便利なしくみである場合が多い。
残念ながらWindowsのショートカットの場合、「実体」側への変更に自動的に追随する機能は存在しない。したがって、
「看板を見て実際に行ってみたらすでにそのお店はつぶれて存在しなかった」
みたいな現象が避けられない。このため、変更が加わる可能性の強いデータファイルに対しては、あまりむやみにショートカットを作成しない方がむしろ混乱は少ないといえる。
また、ショートカットはそれ自体「ファイル」の一種なので、あまり多数作るとディスク空間を圧迫することがある。FAT32やNTFSではほぼ心配いらないが、もともとそれほど大容量のディスク環境を予定して設計されていない"FAT16"上では、１つショートカットを作るたびに(ディスク管理の関係上)最大16KBにのぼるディスク空間を消費する場合があるので要注意だ。
- よく使うメニュー操作をキーボード上の単一のキー、もしくは複数のキーの組み合わせに割り当てたもの。「キーボード・ショートカット」「ショートカットキー」などとも呼ばれる。
代表的なのは「Ctrl+アルファベットキー」の組み合わせで、たとえば次の操作はWindows上のほとんどのアプリケーションで共通化されている。(対応していないアプリもあるので要注意)
※どの場合も、左に書かれているキーを「押しながら」右に書かれているキーを押すようにしてください。操作 機能 一般性 Ctrl+C クリップボードにコピー ◎ Ctrl+V クリップボードから貼り付け ◎ Ctrl+X 切り取ってクリップボードに送る ◎ Ctrl+Z 直前の(編集)操作を取り消してもとに戻す ◎ Ctrl+O ファイルを開く ○ Ctrl+S 上書き保存 ○
Ctrl+アルファベット以外
操作 機能 一般性 Ctrl+Home 文書の先頭にジャンプ ○ Ctrl+End 文書の末尾にジャンプ ○
下記は、Windows本体が定義している操作(の一例)。Windows上では常に有効。
操作 機能 Alt+スペース ウィンドウのコントロール・メニューを表示 Alt+F4 ウィンドウ(現在のアプリ全体、あるいは何も起動していなければWindowsそのもの)を閉じる Ctrl+F4 子ウィンドウを閉じる Ctrl+Esc スタートメニューを開く(または、タスクリストを表示=Win3.X) Alt+TAB タスク(いちばん手前に置くウィンドウ)の切り替え(選択ウィンドウ経由) Shift+Alt+Tab タスクの切り替え(選択ウィンドウ経由)、逆順 Alt+Esc タスクの直接切り替え。(Shift+Alt+Escで逆順) Ctrl+Tab 子ウィンドウ間の切り替え (Shift+Ctrl+Tabで逆順) Ctrl+Alt+Delete タスクの強制終了
※WindowsNT系ではログイン時にもこの操作を使う
(C)2000-2002 柳澤健二
KAWADE夢ムック「パソコン教習所」(河出書房新社)記事をベースに大幅加筆
2000/3/15, 2002/9/1
