GUI
Graphical User Interface。
旧来の（おもにMS-DOS系の)パソコンでは、「16ドット、80桁×25行」のように表示フォーマットが固定された、文字だけを表示する「テキスト画面」と、画面のすべてのドットの点滅を個別にコントロールできる（＝図形や画像の表示も可能な）「グラフィック画面」があり、多くのアプリケーションは、特に必要がない限りテキスト画面を使う設計になっていた。
そのほうが処理が単純なぶん動作が高速・軽快だった半面、
・画像と文字が混在できない。
・表示する文字のサイズや書体を調節できない。
など、文書の編集に使う場合にすら表示の自由度が制約を受けていたともいえる。
MacOSやWindowsでは、すべてのアプリケーションがグラフィック画面だけで動作する設計とされ、格段に表現が高まっている。このような、グラフィック画面を標準のユーザー・インターフェース(ユーザーの目に直接触れる各種の表示や操作体系全般)にすえたパソコンの使用環境のことをGUIと呼ぶ。
なお、文字のみを表示する在来型のユーザー・インターフェースは、対比的にCUI
(Character User Interface) と呼ばれることがある。
KAWADE夢ムック「パソコン教習所」(河出書房新社)記事に加筆
